【授業】2022/09/09 狩猟制度や獣の捕獲方法について学びました

令和4年度も9月に入りましたね!少しずつ秋の気配を感じるようになってきましたが、まだまだ熱い日が続いております。

さて、一年生は、森林保護概論の中で、狩猟制度や獣の捕獲方法について学ぶ実習を受けました。この授業では、自然環境研究センターの黒崎さんに来ていただき、実習をして頂きました。

黒﨑先生による講義風景

一日目は、まず、7月に設置した自動撮影カメラを回収しに実習林へ行きました。回収したカメラを教室に持ち帰り、何が映っていたかを確認しました。

自動撮影カメラで撮影した写真を確認している様子
中には巨大イノシシを撮影した人も!?

2日目の座学では、狩猟制度の成り立ちから現在の運用方法、免許の種類や取得の方法等について学びました。また、森林や農業に被害をもたらす有害鳥獣の管理についても学びました。

2日目の午後は、実際にわな猟で、どのように獣を捕獲するかを学び、くくり罠の模擬設置を行いました。獣道などの獣の痕跡を頼りに、何を対象として、なぜそこに設置するのかを考えながら、設置場所を探しました。

黒﨑先生による設置デモ
各学生が選んだ罠の設置場所について講評

※学生はまだ狩猟免許を取得していないため、設置はしていません。

各学生は、先生に教わった通り、痕跡を探し、シカやイノシシの気持ちになって罠の設置場所を選んでいました。学生は、今年度、狩猟免許試験を受験しわな猟免許を取得する予定です。

最終日の3日目は、銃猟に関する勉強でした。座学では、銃を取り扱う上での安全管理について学びました。そして、ハンティングシミュレーターと模擬銃を使い、銃猟を疑似体験しました。

意外と銃が重く持ちにくかったり、うまく標的に当たらなかったりと苦労する姿も見受けられました。実際の銃猟がどう言うものなのか、イメージができたのではないでしょうか。

7月は、鳥獣保護管理に関する制度的なことや、防除論について学び、この9月は狩猟制度について学びました。森林への被害を防ぎ生物多様性を保全するためにも、鳥獣の管理や狩猟の促進は必要なものですが、一方で希少動物を保護することも森林に携わるものとして取り組まなければならないことです。

鳥獣に関わる問題は奥が深く、森林とは切っても切れない関係にあります。今後も、各学生がこの問題に対して向き合って、課題克服に取り組んでほしいと期待しています。

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