学科紹介
ACADEMICS学科紹介 2つの学科
奈良県フォレスターアカデミーの学科は2学科から選べます。
基本となる林業の現場技能や森林・林業に関する幅広い基礎的な知識・技術の習得を目指す「森林作業員学科」と
マネジメントや経営等の問題解決能力をより深く習得する「フォレスター学科」です。
森林を活かし守る
専門的な知識と技術を持った
「森づくりのプロフェッショナル」

森林の4機能(森林資源生産、防災、生物多様性保全、レクリエーション)を高度に発揮させることを目的とした新たな森林環境管理を実践・指導する人材を養成します。そのため、森林作業に必要となる基本的な技術や技能に加えて、森林に関する高度な専門知識と幅広い基礎能力(経営・サポート・コミュニケーション・リーダーシップ)の習得を目指します。卒業後は、市町村や森林組合、林業事業体等において、地域の森林環境管理のコーディネーターや持続可能な森づくりを実践する技術者としての活躍が期待されます。
- 現状を俯瞰し、課題が何かを見つけることができる人材
- 課題解決のために何が必要かを理解している人材
- 地域を豊かにするコーディネーター
- 紀伊半島の自然、林業の歴史・技術を熟知した人材




現場の第一線で能力を発揮し
自ら無駄のない作業を考え
安全に実行する現場の要

森づくりの実践者として、現場のフロントラインで高度な技能を発揮できる人材を養成します。そのため、森林作業に必要となる高度な技術や技能を実践的に学ぶとともに、労働安全衛生や森林に関する幅広い知識の習得を目指します。卒業後は、森林組合や林業事業体等の現場の要として、各種森林作業の実務に従事するとともに、日々の業務を通じて更なる技術の習得を図り、将来的には現場作業のリーダーとしての活躍が期待されます。
- 何のためにその作業をするのか理解している人材
- 技能習得・向上のための訓練方法を知っており、
将来のあらゆる現場で伸びしろがある人材 - 現場指揮者や高度な専門技術者
- 紀伊半島の自然、林業の歴史・技術を熟知した人材




2つの学科の構成イメージ
1年目はフォレスター学科及び
森林作業員学科は同じ学びをします。
2年目はフォレスター学科は
より内容を掘り下げ、
総合力を上げていきます。
1年目は、両学科ともに同じ教室で、基本となる林業の現場技能や森林・林業に関する幅広い基礎的な知識・技術の習得を目指します。森林作業員学科は1年で卒業し、現場の要を活かし主に奈良県内の林業会社等に就業します。
フォレスター学科では2年目、学んだことをより掘り下げるとともにマネジメントや経営など総合的な知識を学びます。卒業後はより高度な知識を持つ人材として同じように林業会社等に就業します。

キャリアの積み上げと
ビジョン達成のイメージ

各年度で学ぶ内容について
1年目で学ぶこと森林作業員学科(1年コース) 及び
フォレスター学科(2年コース)
- ◯ 森づくり
- 森林管理の目的・目標設定の理論、造林・選木技術
- ◯ 森林生態系
- 森林立地、自然配植、森林土壌、菌
- ◯ 森林保護
- 病害虫、狩猟、野生動物保護管理
- ◯ 動植物学
- 植物生態・危険動植物
- ◯ 災害リスクⅠ
- 地形・地質の成立と危険度把握
- ◯ 森林計画
- 制度、森林の多面的機能、価値評価
- ◯ 森林行政
- 森林法、森林・林業基本法、森林経営管理法、
森林環境譲与税、官公庁の組織・予算・事業 - ◯ 森林資源の把握及び管理
- 森林調査技術
- ◯ 森林情報
- UAV(ドローン)、GIS(地理情報システム)の理論
- ◯ 地域課題
- 地域における課題解決の事例研究
- ◯ 広報・教育
- 森林レクリエーション・スポーツ、登山ガイド、
イベント企画・実践、森林環境教育の理論 - ◯ 木材利用
- 木材の特性、木材販売の形態、マーケティング、
吉野材の使われ方、新たなマーケティング
- ◯ 管理会計
- 事業地単位の収入・支出の計算、
生産性・コストの算出基礎演習、コスト管理・分析の理論
- ◯ 林業実務
- 林業機械・作業等の資格取得
- ◯ 労働安全
- 救急救命、労働災害防止とリスクマネジメントの理論
- ◯ 林業機械
- 作業システムの考え方、作業システムと生産性の評価・改善
- ◯ 路網計画
- 奈良型作業道の設計と作設技術
- ◯ 架線集材
- 林業架線作業主任者免許講習
- ◯ 課題克服
- 機械操作(チェーンソー、林業機械)の実践・反復
2年目で学ぶことフォレスター学科(2年コース)
(上記に加え2年目より)
- ◯ 森づくり
- 森づくりの構想・計画・提案
様々な選木の実践 - ◯ 森林生態系Ⅱ
- 自然配植の実践
- ◯ 動植物学Ⅱ
- 生態系の階層、種間相互作用、統計分析
- ◯ 災害リスクⅡ
- 地形・地質の成立と危険度把握
- ◯ 森林計画Ⅱ
- 森林経営計画の実践
- ◯ 森林行政Ⅱ
- 補助事業の実践、森林経営管理法の実践、
森林環境譲与税使途事業の立案 - ◯ 森林情報Ⅱ
- GIS(地理情報システム)、地上レーザ測量
- ◯ 地域課題
- キャリアデザインに繋がる調査・分析
- ◯ 広報・教育
- 広報技術、相手に伝わるイベント企画・実践、
インタープリテーション - ◯ 木材利用
- 商品開発、森林認証、トレーサビリティ、
サプライチェーン、マーケティング - ◯ 人と森の多様な関わり
- 社会システム、社会学、コモンズ論、NPO、市民グループ
- ◯ 経営技術
- 林業事業体会計、集約化・事業体経営、
林業のサイクルとファイナンスの基礎 - ◯ 資産管理
- 林業会計税制、森林評価と相続
- ◯ 森林所有
- 森林の境界明確化、登記の基礎
- ◯ 施業提案
- 集約化と森林施業提案の手法
- ◯ 労働安全
- 災害予防、災害発生時対応・対策、
労働安全衛生マネジメント - ◯ 林業機械
- 木材生産計画作成の実践、現場作業計画書作成の実践
- ◯ 架線集材
- 林業架線システムの設計・実践
- ◯ 課題克服
- 機械操作(チェーンソー、林業機械)の実践・反復、
作業道改良の実践