生徒紹介

生徒紹介

【卒業生】将来世代への贈り物となるような環境や風景をつくる「フォレスター」に。

2021年入学、2023年 フォレスター学科卒業
(2024年7月取材)

特別地方公共団体 洞川財産区(天川村)へ就職早田 太郎さん

特別地方公共団体 洞川財産区(天川村)へ就職された、早田 太郎さんを取材しました。早田さんは奈良県フォレスターアカデミーの第一期生。なぜNFAを選んだのか?また、前職の職業のことなどを伺いました。先輩のお話を参考に、転職すること、林業に入ることを考えてみてください。

奈良県でフォレスターとして活躍が始まった早田さん。どんなお仕事をしているの?

Q.現在、携われている「洞川財産区」のお仕事内容について教えてください。
早田:二本柱があって、ひとつは共有林の地上権者や山守の情報や山林情報の整理を中心とした事務的な作業。

もうひとつは上記山林の現地確認や境界明確化(データ化)や植林・育林などの外作業です。
Q.最初に林業に携わろうと考えた動機やモチベーションは?
早田:前職は東京の出版社で編集者をしていたのですが、自然の中で人間らしく生きていく道を模索したいという思いで、森と関わる仕事を選びました。
ある意味ロマンチストなのかもしれませんね。

下写真:古い資料を元に山の境界線を記録しデータ化する仕事も。膨大な量の果てしない作業ですがやりがいがあります。

NFAでの学びの想い出や大事なこと。

Q.NFAで最も印象に残っている授業や活動は?
早田:森林生態系概論と林地の災害リスクの授業は自分のなかの自然に対する視点に大きな影響を与えました。
また、スイス研修では普通に旅行しているだけではできないような貴重な経験をその身に刻みました。
Q.NFAで得た最も重要なスキルや知識はなんですか?
早田:「現状がそうなっている因果」とか「自分が行動する理由」を考える習慣でしょうか。

例えばスギがこんなに大きくなっている理由とか、このキハダの苗木はどこに植栽すべきかとか、現地の様々な状況を見ながら「自分なりの理屈」を考えることが重要だと学びました。
この考え方は、自分の行動指針として大切にしています。
Q.授業で特に大変だった事は?それをどう乗り越えましたか?
早田:前職と全く違う分野に飛び込んだので「ほぼ全て」大変でした。
しかし学友と議論したり相談したり情報共有したりカラオケで発散したりして乗り越えることができました。

下写真:この日は相続の際に山林の地上権や境界がわからなくなって困っている方の相談を受けていました。

入学前の自分、卒業後の自分。どんな変化があったの?

Q.入学前と卒業後で、自分自身に変化がありましたか?
早田:自然や環境に対する見方は豊かになったと思います。
また林業に限らず何事にも、より多角的な視点を持つようになったと思います。
Q.NFAを選んだ理由と他の学校と比較して感じたメリットは?
早田:座学が充実しているところ。
技術的なことも学べますが、林業以外にも応用できる知識も一緒に学べることは魅力的だと思いました。
Q.卒業して働き、改めて感じるNFAの魅力はありますか?
早田:学友、講師、地域の方々とのネットワークの構築ができるのは非常に大きな魅力だと感じます。
過去の経験にNFAで得た知識や経験を積みかさねたことでより広い視野を持てるようになりました。
Q.将来の目標(ビジョン)について教えてください。
早田:「将来世代への贈り物となるような環境や風景をつくる」。
そんな想いを持って日々試行錯誤しています。
Q.入学を考えている方へひとことお願いします。
早田:正直、勉強は“超濃密”です。しかし私はアラフォーで入学しました。

人はいつでもリスタートできます。一緒に森を創りましょう!